進路で悩んだ時に必ずと言ってもいいほど、看護師になるという選択肢がでてきますよね?
将来の夢も特にない場合、とりあえず資格がとれるし、なんとなく看護師になっても大丈夫だろう思っていませんか?
看護師になりたいという明確な志がなくても、看護学生になればなんとなく資格がとれるのでしょうか。
私の経験も踏まえて、なんとなく看護学生になっても看護師になれるのか、看護師になれないのかを紹介したいと思います。
進学してみて、「こんなはずじゃなかった」と後悔することの無いように、最後まで読んでくださいね。
看護師になんとなくなって大丈夫?
看護師になれば手に職がつくし、看護学生になってみようかなと考える人は多いですよね。
そこで、なんとなくという理由で看護師になった私の姉と、絶対看護師になる!と強い意志をもって看護師になった私の経験を紹介します。
なんとなく看護師になった
私の姉は高校卒業後、当時流行っていた看護師のドラマに影響を受けて、なんとなく看護師になったタイプです。
私の姉が看護学生だった時代は、病院で働きながら下宿のような形で学校に通っていました。
姉も私も特に勉強が苦手だったわけではないけれど、姉は「なんとなく」で看護学校に行ったためか、もしくは高校卒業したばかりで遊びたかったためなのか、あまり看護の勉強の成績は良くなかったようでした。
姉は下宿していたので、実家に帰ってくるたびに、「もうやめる。」「もう無理。」となんども母親に泣きついているのを見かけました。
当時、私は看護学校のことをよく知らなかったので、
せかっく行ったのにもったいない!どうしてそんな弱音をいうんだろう。。
と思っていました。
結局は留年することなく、無事に看護師免許をとることができて、現在も看護師として働いています。
強い意志をもって看護師になった
私は高校卒業後、普通の短大へ進学し、一般的な社会人となりました。
一人で生きていけるように、手に職をつけたい!そうだ、看護師になろう!
社会人から一念発起して準看護学校に通いますが、実習が始まってしばらくして
あ、もう無理かも。明日から実習に行けそうにない。
と不意に落ち込んだ時がありました。
準看護学校の実習は、当時なぜか人間扱いされてないと感じる対応だったんです。
今はまだ改善されているかもしれませんが、当時は本当に、
受け入れ病院の看護師が看護学生を指導するのが嫌なら、学生を受け入れなければいいのに!
と腹立たしい気持ちにもなりました。
なんとか実習のメンバーに助けられながら卒業し、正看護師の学校を受験します。
正看護師の専門学校では、もちろん実習は嫌でしたが、准看護師の時のようなひどい扱いはされなかったので、まだマシだったんです。
辛すぎて泣いたり、親に愚痴ったり、記録が大変で翌日の実習に寝坊してしまったり、体調を崩して実習を休んで再実習に行ったりと、本当に大変な3年間でした。
大人になって友達が出来るとは思わなかったけど、今でも連絡を取り合う仲の友達ができましたよ。
看護師になるのにトータル5年かかりましたが、なんとか今でも看護師を続けられています。
看護師を目指して看護学生になった結果
結局、
- なんとなく看護学生になった姉
- 強い意志をもって看護学生になった私
ともに看護師になれました。
なんとなく看護学生になったからといって、看護学校を卒業できないということはありませんでした。
看護学生になれば看護師になれる?
看護師になるには、看護学校もしくは看護大学に進学しなければいけません。
では、看護学生になれば自動的に看護師になれるのでしょうか?
看護学校で何を学ぶのか、詳しく見ていきましょう。
勉強
高校生までの授業と違い、体の解剖や病態生理、病気のしくみなどを習います。
適当に勉強していたら実習が始まったときに、患者さんの体に何が起こっているのか分からず困ることになります。
私が学生の時は、100点中80点で合格点でした。
その当時は厳しいと思っていましたが、解剖整理の講師としてきていた医師に、
看護師は80点取ればいいんでしょ?10人患者さんがいたら、2人殺してもいいってことだよね?医者はそんなんじゃいけないけどね。
と言われて、ハッとしました。
そうか、看護師は患者さんの命を預かっているんだから、しっかり勉強しないと!
と、反省し、今までよりも勉強するようになりました。
看護実習
看護実習は、実際の病院に行って看護の実習をさせてもらうことです。
姉が看護学校に行っているときは、
なんで病院で実習して仕事を手伝っているのに、給料もらえないの?
なんてことを思っていましたが、手伝っているのではなく、むしろ看護師の仕事を増やしてしまっていることを後々知りました。
一人の担当の患者さんを決めてもらい、その患者さんの体にどんなことが起こっていて、どんなケアが必要なのかを考えないといけません。
なんといっても、病院の指導者が怖いことが多いんです。
また、記録が恐ろしくたくさんあるのが一番つらいことです。
内容が薄くてもいいから、とりあえず期限までに提出することを心がけましょう。
忍耐力
看護学生になって、高校生までと違う専門的な勉強と看護実習がきついんです。
でも私は、どんな人でも忍耐力さえあれば看護師になれると思っています。
勉強能力やコミュニケーション能力ももちろん大切ですが、看護学校を卒業するということでいえば、一番大切なのが耐える力です。
耐えるだけじゃなくて、息抜きも大切ですよ!
どんな理由で看護師を目指して看護学生になるの?
なんとなく看護学生になっても、強い意志をもって看護学生になっても、実習に耐えることができれば看護師になれるということが分かっていただけましたか?
では、実際に看護学生になる理由としてどんなものがあるのかというと、
- 看護師への憧れ
- 国家資格がとれる
- 金銭的に自立できる
- 親に勧められた
などがありますので、詳しく見ていきましょう。
看護師への憧れ
子供の頃に病気をして、優しい看護師さんに対応してもらったことで憧れを持ったという人がいますよね。
もしくは、おじいちゃんおばあちゃんが大好きで、看護師になって手助けをしたいと思った人もいるでしょう。
看護師に憧れ看護学校へ進む人は、憧れと現実の差に驚くことがあると思います。
こんなはずじゃなかったと心が折れそうになるでしょうが、看護学校の2~5年の間を耐え抜けば、自分の憧れの看護師にグッと近づけます!
国家資格がとれる
看護師という職業の魅力の一つとして、国家資格がとれるということがあります。
将来のために国家資格がとれる職業の中から看護師を選ぶ人もいますが、やはり国家資格ともなると取得までに厳しい道のりがあります。
くいっぱぐれのない職業ですし、転職もスムーズにできます。
また、看護師から離れた時期があっても免許さえあれば、再就職に困ることはありません。
そんな魅力的な資格である看護師を是非目指してみてくださいね!
同じ国家資格でも、医者と看護師どっちにしようか迷っている人は、医者と看護師どっちがいい?3つの決めてとは?の記事もチェックしてみてくださいね。
看護師以外にも国家資格の仕事はありますよ。その人に合った仕事を紹介する仕事であるキャリアカウンセラー。
オンライン受講でOK。国の給付金で受講料最大7割バッグ!看護師に向いてないなーと思う人は要チェック!
金銭的に自立できる
私が看護師になった一番の理由は、学歴がなくても金銭的に自立ができるということでした。
もし一人で生きていくことになったとしても職に困ることがないし、一人で暮らしていくには困らないだけの給料を稼ぐことができます。
結婚したとしても今の時代、共働きが普通ですよね?
金銭的に自立でき、やりがいもあり、職に困らないなどの、大きなメリットがあります。
看護学生の間はつらくても、看護師になってしまえばメリットが十分ありますよ。
社会人から看護学生になった人がもし辞めたくなったらどうしようと心配な人は、看護学校を辞めたい社会人はどうするべき?やめたら後悔する?の記事もチェックしてみてくださいね。
親に勧められた
特に将来の夢がない若者も多いと思います。
もちろん私も将来の明確な夢なんてなくて、だらだらと短大へ進学し、社会人になりました。
親はそんな子供に、できれば将来困らないような職についてほしいと願いますよね。
そこで学歴はそれほどいらず、国家資格がとれる看護師をおすすめする親が多いのも現実です。
実習に耐え切れなくなったら、我慢せずご両親に相談してみてくださいね。
国家資格だから親にも話しやすいですよ!
看護学生になんとなくなって大丈夫?まとめ
進路に迷って、看護学生になんとなくなっている人はたくさんいます。
なんとなくでも、強い気持ちをもってでも、どちらにせよ忍耐力さえあれば看護師になれます。
看護学生がどんなことをするかを知っておくことで、理想と現実のギャップに嫌気がさすことを防げるでしょう。
なんとなく看護学生になって挫折をしても、何年か後にあきらめきれなかったら再度入学しなおせばいいんですよ。
一度看護師になると決めても、途中であきらめたらいけないわけではありません。
もしもがんばって耐えられたら、輝く未来が待っていますよ。
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