看護学生になると避けて通れないのが看護実習ですね。
看護実習に行くと学校とはまた違った雰囲気に圧倒されます。
外から学びにきた学生という立場ですから、職員、病棟スタッフ、指導者、患者さんなどいろいろな人に挨拶をすることになります。
そんな時に「挨拶例文があったらなあ」と思う人もいるでしょう。
看護実習初日から最終日まで、指導者さんや患者さんにまで対応した注意点などおさえておきたいですね。
挨拶で印象はとても変わります!!!
今回はシーン別に看護学生の挨拶例文をご紹介するので、是非参考にしてみてくださいね!
看護学生の挨拶例文を紹介!看護実習初日から最終日まで
看護学生の挨拶は学校の印象、そのグループの印象、個々の印象につながる大事なポイントです。
毎回同じ挨拶をすればいいというわけではありませんから、シーン別にポイントをおさえてみましょう。
- 実習初日の挨拶方法・注意点
- 実習2日目以降の挨拶方法・注意点
実習初日の挨拶方法の例文と注意点
初日の挨拶は印象を左右する大事なポイントです!
ここで、悪い印象がついてしまうとスタッフも受け持ち患者さんも嫌な気持ちになってしまいます。
好印象をあたえ、お互いが気持ちよく関わるためにはどのような挨拶をするといいでしょうか?
病棟スタッフへ
- 挨拶
- 大学名と学部
- 何名お世話になるのか(1人ずつ名前を言う場合もあり)
- 何日間、何の実習をしにきたのか
- 『よろしくお願い致します』
最低でもこの5つは伝えるようにしましょう。
ナースステーションでスタッフが仕事中に挨拶することもあります。
指導者から挨拶して良いタイミングを確認し、はっきりした口調で挨拶するようにしましょう。
受け持ち患者へ
- 挨拶
- 大学名と学部
- 名前
- 実施させていただくこと(お話しをきききたい、身の回りのお手伝いをしたい、血圧や体温をはかりたい…など学生としてさせてもらうことを伝える
- 『よろしくお願いします』
高齢の患者さんもいるので、はっきり聞こえるように挨拶をしましょう。
事前に学生がどんなことをするのか看護師や教員から患者さんに伝えられていることが多いです。
ですが、学生として何ができるのか、何をするのか簡潔に伝えましょう。
身だしなみや表情、声のトーンなど好印象を与えられると患者さんも安心するので、訪室する前に一度練習しておくと安心です!
実習2日目以降の挨拶方法の例文と注意点
実習2日目以降になると、挨拶方法も少し変わってきます。
日が経つと少し慣れもでてくるかもしれませんが、その日初めて学生に遭遇するスタッフもいます。
また、日が経ったから挨拶を端折ってもいいということはありません。
簡潔にしっかり挨拶をしましょう。
昼休憩の時の挨拶方法の例文と注意点
実習の始まりだけではなく、昼休憩に行く際にも挨拶が必要です。
- 昼休憩に行くとき
- 昼休憩から戻ったとき
それぞれ確認しましょう。
行くとき
スタッフは交代で休憩に行っていますから、もちろん昼だからといって全員が休憩に入っているわけではありません。
仕事中のスタッフに対しての挨拶は、簡潔に行いましょう。
昼休憩はグループ全員一緒ではない場合もありますから、人数も伝えることは大切です。
戻ったとき
昼休憩から戻ったことをしっかり伝えましょう。
戻った挨拶が曖昧になってしまうと、指導する側も困ってしまいます。
実習終了時の挨拶方法の例文と注意点
その日を締めくくる実習終了時の挨拶を確認していきましょう!
その日、仕事をしながらも実習対応をしてもらった感謝の気持ちを持てるといいですね。
明日もお世話になることを忘れずに伝えましょう。
実習最終日の挨拶方法の例文と注意点
実習最終日の挨拶!
とても大事です!!
学校の印象を左右しますし、場合によってはそのまま実習先病院に就職する方もいるかもしれません。
好印象を与えるようにしたいです。
挨拶途中に実習の学びを伝えることもあります。
時間をとってもらえる場合は、その実習の中で学んだことなど伝えることで、学生が何を学べたのか看護師も知るきっかけとなります。
TPOに合わせた内容を話せるといいですね!
看護学生から患者さんや指導者さんへの挨拶例文を紹介
看護学生が病院実習に行くと、挨拶するシーンはそのほかにもあります。
次はよく使う挨拶シーンをご紹介します!
患者さんへの挨拶
- バイタルサイン測定時
- ケア実施する前
- 退室する時
バイタルサイン測定時
これから何をしたいのか伝えるようにしましょう。
「バイタル測ります」だけでは通じないと思いましょう!
具体的に何をするのか伝えることで安心してもらうことが必要です。
患者さん自身でできることは、声をかけて実施してもらいます。
患者さん自身でできないことは、看護師が身体に触れることになるので、触れる前に必ず声をかけましょう!
ケア実施する前
具体的にこれから何をするのか伝えます。
ケア中に体調が悪くなっても、声をかけやすいような雰囲気を作ると良いです。
退室する時
いきなり居なくなってしまうと患者さんも驚いてしまいます。
しっかりと退室することを伝えます。
そして、何かあったらすぐに呼んで欲しいことや気兼ねなくナースコールを押しても良いと伝えることで、安心感を与えることができます。
指導者さんへの報告
- 目標発表の時
- バイタルサイン報告する時
- ケアの見守りをお願いする時
- ケアが終わった学びを報告する時
目標発表の時
目標発表はその日の指標になるので、なるべく早いタイミングで確認してもらいたいですよね。
朝はバタバタしやすいので、報告させてもらえる時間の確認をしましょう。
バイタルサイン報告する時
バイタルサインの報告は、その日の患者さんの状態を伝えることになります。
報告すべき時に報告するのはもちろんですが、例えば発熱していたり、状態が少しおかしいなと感じた際には、すぐに伝えることが重要です。
異変を感じすぐに報告したい場合は…
など、多忙だから後回しにされないような声の掛け方ができるといいと思います。
看護師だから把握してるかな…なんて安易な気持ちで報告が遅れてしまわないようにしましょう!
ケアの見守りをお願いする時
朝の行動計画の発表で、それぞれの学生が何をやる予定なのか指導者はだいたい把握しています。
しかし、ケアの実施直前ではなくある程度時間をみて少し前にアポとりをしましょう。
その際に、自分が考えている時間を伝えることが必要です。
「足浴をしたい。いつでもいい。」というスタンスではなく、自分が良いと思った時間をまずは伝えてみましょう。
それから、患者さんの都合がいい時間と指導者さんに見てもらうことができる時間を考えていきます。
受け身の実習ではなく、率先して実習ができるといいです。
ケアが終わった学びを報告する時
自分の学びを整理する時間が必要であれば、予め報告したい時間を伝えておくのも良いでしょう。
実習がきつくて1日くらい休みたいなあと思っている人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね!
看護学生が患者さんや指導者さんに挨拶するときの注意点は?
それでは、そもそも看護学生として挨拶をする時にどんなポイントを抑えるべきなのでしょうか?
挨拶時のマナーについて以下の点をあげました。
- 言葉遣い
- 表情・態度
- 身だしなみ
- お辞儀
- 立ち振る舞い
それぞれ詳しく確認しておきましょう。
言葉遣い
『敬語』で話すのが基本中の基本です。
患者さんによっては、自身の祖父母と年齢が近かったりすることもあり、ついタメ口で話してしまいそうになることも。
尊重の気持ちを持つことが大切ですから、咄嗟の時も敬語がでるよう普段から気をつけましょう。
スタッフに対しても必ず敬語を使います。
スタッフによっては年齢が近かったり、学生に対しても人懐っこい人がいたりします。
それでも指導側と学生では立場が違うので、気をつけてくださいね!
また、皆さんは『クッション言葉』ご存知ですか?
例えば、「お手数ですが…」や「恐縮ですが…」などがあげられます。
次に続く言葉をマイルドに伝えたりするのに役立ちます!
表情・態度
マスクをしていることが多いので、表情は分かりづらいです。
しかし、患者さんと談笑する際には目元で笑うという看護師も多くいます。
そして、リアクションをとることも大切です。
ただ黙って話を聞くのではなく、相槌や表情を作ってみましょう。
マスクをして鏡をみながら是非やってみてください。
そして、大事なのは態度です。
つまらなそうな雰囲気をだしてしまったり、片足重心をしたり、キョロキョロしすぎたりするのも悪い印象を与えます。
患者さんの時間をもらってる立場でもあるので、注意していきましょう。
身だしなみ
病棟スタッフ、患者さんに挨拶する前にもう一度、自分の身だしなみを確認してみましょう。
- 髪の乱れ
- ユニホームの汚れ
- ナースジュースの汚れや紐のほどけ
- ポケットから物が出ていないか
- 爪の長さ
- 香水など強い香料を使用していないか
時には身体を寄せて介助することもありますから、相手を不快な思いにさせない身だしなみが必要です。
お辞儀
病院内でもお辞儀をすることはあります。
新たに患者さんを迎えた際、患者さんを見送る際、時には謝罪することもあるでしょう。
実習中、指導者やついている看護師がお辞儀などした際には一緒にお辞儀をするようにしましょう。
立ち振る舞い
例えば1つケアをするにあたっても、ハラハラドキドキ落ち着かない様子をみせたら患者さんはどう思うでしょうか?
安心して身を任せられませんよね。
上から見下ろして話しかけられるのと、目線を揃えて話しかけられるのでは、どちらが印象がいいと思いますか?
また、ナースステーションで、1人だけバタバタ焦っていたら一緒に働く人々はどう思うでしょうか?
自分が患者さんや一緒に働く同僚の立場になって、立ち振る舞いを見直してみましょう。
看護学生の挨拶例文を紹介!まとめ
看護学生は病院スタッフ、患者さんをはじめとしいろいろな人に挨拶をすることになります。
そして、挨拶するシーンもさまざま。
初めての場所、初めての人に挨拶するには緊張しますよね。
ただ、挨拶は自分の印象を左右する大事なものです。
どう伝えるのが良いのか、どのタイミングで声をかけるべきか…
迷うことは多いかもしれませんが、自分から積極的に声をかけていくとコツが段々つかめますよ!
いくつかテンプレートを頭に入れておけば、いざという時も応用がきくようになりますから是非実習に行く前に予習しておきましょう!
コメント