『看護師の子供はグレる、荒れる』と聞いたことがある方、いますよね。
実際に看護師である私も、産後に親戚から、看護師の子供は荒れやすいって聞くこともあるし気をつけて!なんて言われたこともあります。
そんな可哀そうな子供に育ててたまるかと、産後早々イライラしたのが懐かしい…。
世間では少なからず、”看護師の子供は荒れる” “そんな子供に育ってしまって、看護師の子供であるなんて可哀そう”なんて思ってる人がいるようです。
反論したい看護師さんは、たくさんいますよね!
可哀そうってなんで思われるの?子供がグレるサインはあるの?
可哀そうなんて言わせないために、看護師であり親である私たちはどうしたら良いのか考えてみました。
看護師の子供は荒れるって本当?
実際に看護師の子供は荒れるのでしょうか?
- 看護師の子供は荒れる意見
- 看護師の子供は荒れない意見
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
看護師の子供は荒れる意見
完全な偏見と自分の経験で言うけど
— MoE_もりたん (@moritann3) March 27, 2018
片親看護師の子供ってヤンキーが多い気がする
看護師の子供はヤンキーが多いという意見です。
う~ん、昔よく自分がディスられたのは、
— カタオカ🍆 (@Aru_Kango) April 9, 2024
「看護師の子と教師の子と警官の子どもはグレる」って。
半分正解😭
看護師だけじゃなく、教師や警察官の子供も荒れるという意見ですね。
看護師の子供は荒れない意見
母親がフルタイムだから子供が荒れるは間違い。
— 🐈🐈氷河期ITマン🌟ナマケモノエンジニア🐈🐈 (@NoNamakemo) August 20, 2023
30年前、同級生は母親看護師で管理職こなしてて、子供は3人全員国立大学。今は10人の孫に囲まれてる。
あと事務職フルタイムの子供もみんな難関大学と大企業。 近所の女性塾長の家も。
うちは、パート母だがきょうだい引きこもり、いつもヒステリだった。
親が看護師だった人が、子供を国立大卒だったという意見ですね。
看護師の子供は荒れるって言われる原因は何?
なぜ世間で”看護師”の子供は荒れると言われてしまうのかというと、
- 勤務体制
- 看護師の離婚率
- 看護師の性格
- ストレスフルな環境
- 休日の過ごし方
- 縛ってしまう
- 親の力が子の力を育てない
があるので、詳しく見ていきましょう。
原因①勤務体制
看護師のなかには夜勤がある人もいるでしょう。
生活のためには夜勤手当、かなりデカいですよね!!!
ですが親が夜勤中、家で度々ひとりになってしまう子がいます。
1人で帰宅し、食事をし、入浴し、睡眠をとる、そして1人で起床する。
生活の中で親から教えること、躾けることは沢山あります。
そんな大事な時間を親子共に過ごせないことで、悩み事の相談ができなかったり、夜中の外出で荒れた環境や人々を知ってしまう子もいるでしょう。
原因②看護師の離婚率
看護師はそもそも離婚率の高い職業。
私含め、看護学生片親多くないか???私の周りだけなのかな?親が離婚率高い看護師の人が多いからか?離婚した親を見て女性一人でも稼げる職業選ぶからか?
— プン山プンプン (@obze_m) April 19, 2022
その背景には、ある程度の収入や社会地位を得られることがあげられます。
また、勤務体制によってはパートナーと生活リズムが合わず離婚に至ることもあります。
片親で子を育てるって、どんなハイスペックな人間でも難しいですからね。
子育てとは簡単ではありませんから…。
原因③看護師の性格
気の強い人が多いと言われる看護師!
看護師は気が強い人が多い
— さくら🌸夜勤卒業ナース (@nurse_sakura39) April 17, 2024
命を預かる責任、目まぐるしいほど忙しい毎日、夜勤をこなす気力、認知症患者の対応、患者・家族からのクレーム、お局からの攻撃、医師の暴言、リフレッシュする休日が少ない
この過酷な環境では気が強くないとやっていけない…
気付かぬうちに性格まで悪くなってる😭
そんな親と一緒に過ごしていると、子供も気が強くなる場合があります。
私の母親も看護師ですが、やや思い当たる節もあったり、なかったり。
ママ友に職業聞かれて、何て言おうと悩んでいる人は、看護師って職業言いたくない?ママ友に聞かれたらなんて言う?の記事もチェックしてみてくださいね。
原因④ストレスフルな環境
命に直結する仕事をする看護師。
日々のストレスは半端ないものです。
ダメだとは分かっていても、ストレスから、たとえ家族であっても、きつくあたってしまうことありますよね。
そんな様子をみた子供は、きつい性格になる場合があります。
また、親とは関わりたくないと思い、外へ助けや居場所などを求めていく場合があります。
原因⑤休日の過ごし方
看護師が働く病院は24時間体制。
それだけ人々から求められる場所ですから、平日も休日もましてや祝日なんて関係ありません。
休みを取ることが難しい方も多いのではないでしょうか。
休みが取れても毎度毎度イベントのたびにたくさん休みとれないですよね。
正月、入学式、卒業式、夏休み…。
家族で過ごしたい特別な日を確保できないことで、子供とコミュニケーションをとる機会が少なくなってしまいがちです。
医者と結婚した看護師さんが世の中から負け組だと言われていることを知っていますか?気になる人は、医者は看護師と結婚したら負け組なの?みんなはどう思ってる?の記事もチェックしてみてくださいね。
原因⑥縛ってしまう
子供と関わってあげたいけど、仕事もしなくては生活できない。
関わる時間が少なくても、しっかりした子に育って欲しい!そんな願いから、子供に対してこうして!あーして!と束縛してしまうことも。
苦労してほしくない、社会をきちんと知って欲しい!
そんな愛情が子供にとってプレッシャーとなり逆効果になってしまうこともあるのですね。
原因⑦親の力が子の力を育てない
命の最前線で働く看護師。
几帳面な人、細やかな人が多いです。
その分、患者さんだけでなく子供の面倒もきちんと見たい人が多い傾向にあります。
全て親がなんとかしてくれる!なんて子供に思われてしまうこともあります。
看護師の子供がグレるサイン
看護師として働きながら子育ても頑張っていますよね。
仕事も子育ても頑張っているけれど、もしも子供がグレる場合があるかもしれません。
子供がグレるサインはどんなものがあるのでしょうか。
グレるサインが分かれば早期介入し、荒れる子供になるのを防げるかもしれませんね。
情緒不安定
- 泣きやすくなる:些細なことで泣き出すことが増える。
- 突然怒り出す: 理由もなく突然怒り出すことがある。
子供は自分の気持ちをきちんと整理できません。小さな変化を観察しておくといいですね。
学業成績の低下
- 集中力の欠如: 授業中や宿題をしている時に集中できず、注意力が散漫になる。
- 成績の低下: 以前よりもテストの点数や成績が下がる。
反抗的な態度
- 親に対する反抗: 親の言うことを聞かず、反抗的な態度を取る。
- 教師に対する反抗: 学校の教師や他の大人に対しても反抗的な態度を示す。
睡眠障害
- 寝付けない: 夜になってもなかなか寝付けない。
- 夜中に目を覚ます: 眠りが浅く、夜中に何度も目を覚ます。
- 悪夢を見る: 怖い夢を見て、夜中に起きることが増える。
子供にとって睡眠は重要です。しっかり眠れているかを確認してあげましょう。
看護師の子供が荒れて可哀そうと言われないための解決方法
看護師の子供は荒れやすい、グレる。
そんな環境下で育ったなんて可哀想。
そんなこと言わせない!!
命をかけて産んだ我が子、大事に育てたいに決まっています。
では、看護師である私たちは子供のためになにが出来るでしょうか?
一緒に考えていきましょう!
勤務や職場を見直す
物価高の今日、共働きでも生活するのは精一杯です。
ましてや子供がいれば、それだけお金もかかります。
可能な人は、思い切って一定期間は夜勤をしない、または夜勤を減らして子供との関わりを優先するのもいいですね。
子供の成長は案外あっという間で、もう二度と戻ってこない時間ですから。
嫌でもいつかは親離れをし、旅立っていきます。
ストレス対処法
ストレスから家族、子供にあたってしまうのは悪影響。
自分にとって何がストレス発散方法になるのか考えてみましょう。
1人時間も大事、そして子供と一緒にできるストレス発散方法を見つけてみるのもいいですね。
お互いの悩みを共有する
すれ違いが余計にお互いの心を狭くしてしまうもの。
思い切って、看護師としての自分の悩みを一緒に話してみてください。
どんな環境下でどれだけ頑張っているのか、お子さんに伝わるはずです。
お互いに、あなたも自分も頑張ろう!
という糧になったらいいですよね。
役割を与える
家のことは親である自分がやった方が早いに決まっています。
それでもコミュニケーションをとるきっかけにもなるし、役割があれば子供の居場所もあります。
協力して生きていく気持ちが大切です。
たとえ子供であっても大人であっても、1人では生きていけませんからね。
約束をする
学校や季節のイベントになかなか参加できないこともある看護師。
すべてのイベントを一緒に過ごせないなら、何か一つは子供と約束して参加しましょう。
代替え案をあらかじめ2人で立てておくことも、裏切りにならないので良いですね。
何か些細な約束することが、子供にとってはとても大きな楽しみ、幸せにつながります。
私も母と約束して来てもらった授業参観が、すごく思い出に残っています。
交換日記
私の周りにも交換日記をしている看護師の同僚や友達が数名います!
その日何があったかだけではなく、必要なものや困ったことを書きます。
子供が気軽に気持ちを吐き出せる場になるし、親としても子供の気持ちを知るきっかけになります。
家に帰ってノートを見るのが楽しみで、仕事を頑張れますね。
学校や保育園との連携
最近の学校ではカウンセラーの先生が必ずいますので、子供の状況を共有しましょう。
必要に応じて学校でのサポートを依頼し、情報を共有するといいですね!
子供を一人で留守番させるのではなく、放課後や休日に参加できるアフターケアプログラムやクラブ活動を活用し、子供が安全に過ごせる環境を提供することも大切です。
私の子供は延長保育をしていましたし、小学校に入ってからは学童保育に行かせていました。子供も一人はさみしいですからね!
看護師の子供は荒れるって本当?まとめ
看護師の子供は荒れる、グレる?そう思われる理由などに対して皆さんはどう感じたでしょうか?
私は夜勤があって生活リズムが狂う事、きつい性格が大きな原因と思われてるのではないかと考えます。
でもそれって、看護師だけに言えることでしょうか?
看護師でなくとも、性格のきつい人、夜勤がある人、なかなか家に帰れない人、沢山いますよね。
親が看護師だとしても、内気な性格の子、物静かな子、天真爛漫な子、色んな子がいますよね。
どう愛情を注ぎ、どう向き合っていくべきか、それぞれのご家庭の一番良い方法を、家族で見つけていくのが重要だと考えています。
看護師としても、親としても、同じ同志!
一緒に頑張りましょうね!
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